人狼役考察『狼のなくころに ~役語り編~』

はじめまして。TRIXというものです。近頃巷ではamong usが流行り、人狼ブームも再来するのではと思い、この記事を書きました。といっても私自身ここ2年ほどはロクに人狼をしていない完全なご隠居老害なのですが…。

 

まず、構成はパンピー(=村人)、占い師、霊媒師、狩人(=騎士)、人狼、狂人、妖狐、共有、ハンター(="狩人")あたりを想定しておきましょう。少し多めですね。見慣れない役職もあるかもしれません。これ以外にも背徳者やら独裁者やらタフガイやら、役職ですらないですが恋人なんてシステムもあり、複雑にしようと思えばいくらでも複雑にできますが、全て扱うと年が暮れるので、さすがにこれくらいに留めておきましょう。今回はこれらの役職がそれぞれどの役職を「語れ」ばよいかを考察します。職業ごとの立ち回りなどは今回は割愛します。

 

①占い師

占い師(以下占い)に関しては、どんな理由があろうとも、絶対に素直に占いを語るべきです。というのも、占いは白陣営側の矛であり、例え占いの結果を忘れようが、相手の出方を伺いたいと思おうが、死ぬのが怖かろうが、正直に名乗るのが一番いいです。ですから、他の役職の語りは考える必要はありません。ただ注意すべきポイントとしてはCOは一斉に行うべきです。いくら自分が本物であっても勝手にCOすればゲーム崩壊に繋がります。

(推奨度)

占い>>>>>>>>>>>>>>>その他

霊媒

霊媒師(以下霊媒)に関しても素直に名乗るべきです。占いほどは重要性が高くないとはいえ、やはり別の役職を語るメリットはほぼないです。これもCOは特別な場合がなければ一斉に行うべきですが、それとは別に、霊媒は1日目でなく2日目にCOするべきという考えもあり、諸説あります。これについての考察も今回は割愛します。

(推奨度)

霊媒>>>>>>>>>>>>>>>その他

③狩人(騎士)

以下面倒なので騎士で統一します。騎士も今まで同様…と言いたいですが騎士の場合はいるかもしれないと人狼側に思わせるのが大事なので、村人語りが基本です。ただ、ゲームが進行し、確定白を増やすために騎士COが求められることがあり、その時は騎士をCOするのもよいでしょう。なお、ここで敢えてCOをしない、というのも手です。どっちだよ、という感じですが、目安としてはCOによってその日ないし一日後ぐらいに決着がつきそうならCO、そうでなければCOしない、といった所でしょうか。他の役職はどうでしょう。占いや霊媒を語るのは、人狼の自身への事故的な噛みや重要職へのヘイトを減らすことができ、比較的強力です。ですが、このプレイングはリア狂と思われてもおかしくないのでかなり上級者向きです。また、村人語りのさらに先を行った狂人語りも可能ではあるのですが…。狂人語りに関しては村人のところで詳しく扱いますが非常に難しいです。それとハンターこと別の役職の狩人が存在する場合はヘイト減らしの為のハンター語りも良いでしょう。ただ競合相手にやられる事故には注意してください。複雑になりましたが、基本は村人語りでokです。

(推奨度)

村人>>騎士>狩人>>>>>>>>霊媒>占い>>>狂人

霊媒の方が易しいのは、守る対象筆頭の占いと争うことを避けられるからです。ちなみに占いや霊媒を語っているなら狂人語りにシフトも可能です。これが役に立つ機会はほぼないでしょうが。

パンピー(村人)

これも基本村人語りでいいです。他の役職を語るとかえってリア狂扱いされてしまい、ゲーム崩壊に繋がります。例外として、難易度はやや高いですが、騎士語りは、COを求められた時に本物の騎士へのヘイトを減らし、人狼陣営に騎士がいるかもしれないと思わせられるのでありです。これは後々説明する白以外の陣営の騎士語りを牽制する意味合いもあります。ただ注意点として本物の騎士や他の村人とかち合うと気まずくなるので、そこらへんをうまく対処する実力が必要です。さらに難易度は上がりますが、黒陣営の強力な詰め筋であるパワープレイを妨害するという意味合いで狂人語りも可能です。人狼側からの信頼を得るために狂人語りから派生した占い語りや霊媒語りも考えられますが、敗北に持ち込ませないで人狼への信頼を得るという非常に高い難易度で、セブルス=スネイプ並の相当高等な立ち回りが求められます。そもそも最終盤のパワープレイの可能性を考慮して序盤からそのような危険なプレイを実行する価値があるのか、という話ですが。

(推奨度)

村人>>>>>>>>>>騎士>>>>>>>>狂人>占い、霊媒

但し、上の表の占い、霊媒は狂人語り前提です。

⑤共有

共有の場合は、相方がきちんといる(初犠でない)という条件のもと、普通の村人と違い、占いや霊媒を語った黒陣営の牽制が有効です。また信頼できる仲間がいるおかげで、村人でも可能であった騎士語りや狂人語りの難易度がやや下がります。また村人(共有)語りは確定白を増やすことができるので普通にありです。プレイに自信がない段階なら素直に共有、すなわち確定白の村人×2として振る舞うのが良いと思います。相方がいない場合は若干語りの難易度は下がるものの基本村人と同じです。まあリスクはありますが、共有が自分一人でも占いや霊媒を語ることはできます。

(推奨度)

二人

共有>占い、霊媒>>>騎士>>>>>>狂人

一人(初犠共有)

村人>共有>>>>占い、霊媒>>騎士>>>>>>>狂人

⑥ハンター(狩人)

以下狩人とします。狩人は基本村人ないし狩人語りでいいです。村人同様のプレイも可能ではありますが、ただの村人よりかは白が証明しやすく、危なっかしい能力も持っていることからあまりうまみがないです。

(推奨度)

狩人>>村人>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>騎士>>>>>狂人>占い、霊媒

人狼

いよいよ黒陣営です。人狼は基本占いか霊媒を誰かしらが語るのがいいです。ただ狂人とかち合う可能性があることには注意が必要です。村人語りもいいですが、全員が村人語りをするという事態は避けましょう。また、全員が村人語りだった際の打開策として騎士語りがあります。騎士を語るときは上手く信頼を勝ち取りながら、疑われないよう慎重に噛むというプレイングが求められます。ただ、騎士COをしたのに次の日生きているというだけで十分疑われるという点は注意が必要です。他の役職はというと、共有語りはローラーされると負けるので非推奨、狩人語りは可能ですが、村人語りと比べると死後に身バレしやすい、本物に殺されやすいなどあまり推奨できないです。

(推奨度)

村人、占い、霊媒>>>騎士>>>>>>狩人

⑧狂人

狂人の本分は場を荒らし、黒側をサポートする事です。ですから、基本は占いか霊媒を語りましょう。霊媒の時は矛盾しない程度に適度に黒を混ぜることで、残りの人狼の数をぼかすことが可能です。たまに村人を語る、即ち何もCOしない人がいますが、そうすると黒側で荒らす要員が人狼のみ、最悪いないということもありえ、非常にジリ貧になるので推奨できません。他の役職もほぼ同様です。騎士に関してはかえって人狼にプレッシャーを与えてしまうので悪手です。

(推奨度)

占い>>霊媒>>>>>>>>>>>>>>>その他

⑨妖狐

基本は占いCO、自信がないのであれば村人語りでも良いでしょう。霊媒は占いに比べ占われる可能性が若干高く、場荒らし能力も低いので占いよりかは優先度が下がります。騎士語りは夜占いで死んでも怪しまれず、噛み殺されることもないことから割と強いです。狂人語りは、最終盤まで生き残ればパワープレイで白を敗北させてからの漁夫勝ちが狙えるので、面白いプレイングができます。他の役職を語るのは微妙でしょう。

(推奨度)

村人>占い>>霊媒>>>騎士>>>>>>狂人

 

 

どうだったでしょうか。なかなか見慣れない戦術も多かったと思います。また推奨度の低さとプレイの強さはあまり関係がなく、無理に推奨度の低い戦術をとる必要はないかと思います。実際リア狂以外で村人が村人以外を語るのを見ることはほぼないでしょう。ですが、戦術を広げるという意味でこの記事を参考にしていただけたら幸いです。

※推奨度が低いというのは単に要求される能力が高いというだけでなく、他のプレイヤーの能力も高いということです。闇雲に低い推奨度の語りをするとかえって悪手になりかねないことに注意してください。